6月9日(日)豊島区男女平等推進センター(エポック10)の主催の元、中村一也が講演しました。トークは2つ。①ジャニー喜多川による性加害事件を風化させない。②子どもへの性暴力根絶のために私たちにできることでした。
下記に当日お話したことの概要を報告します。
① 私が告発をしてからちょうど一年が経ちました。すでに忘れ去られたかように風化の一途を辿っておりますが、この問題は旧ジャニーズ事務所が出来るずっと昔から行われてきた性暴力であったことを振り返りました。改めて服部吉次さんが性暴力を受けたとされる年齢が8歳であり、それは70年も前のことになります。そして、フォーリーブスの北公次さんが34年も前に告発した当時、メディアは取り上げることをしなかった。長い歴史の中でもみ消され、隠蔽されてきたことです。再発防止特別チームが組成されましたが、踏み込んで網羅的な調査をすることなく、3ヶ月という短いスパンで聴取に対応した人数もわずか41名でした。事実認定のもとに補償が実施されていること自体は前進ですが、長い隠蔽の歴史を念頭に入れると、このような短期間、少人数の調査で実態が解明されたと言えるのでしょうか。本当の意味での再発防止は、網羅的な調査が実施されてこそだと思います。
② この性加害問題を訓戒とし、一人一人が問題意識を持ってほしいと願っています。これから先に何が必要か考えたときに、子どもへの性暴力を根絶するためにできることとは何かということでした。そこでワニズアクションを二本樹と一緒に作りました。思いや成り立ちはウェブサイトに書いてある通りです。CAPという子どもの暴力防止の活動をされている浜千加子さんには、司会を担当してもらいましたが、人権教育を基礎にして、予防・制度・支援・意識が大切で四輪駆動で走らせる必要を教えていただきました。奇しくもワニズアクションが掲げている4つのアジェンダにとても似ていて親近感を感じた次第です。性暴力を根絶するために次の世代、また次の世代へと語り継ぎ、つなげていくことが大切だと考えています。
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